【美獣兄弟と義妹の関係】~母が極妻になりまして~【完】


ヨースケは最初から

私のバイトについていい気はしてなかった。

まぁ彼女がキャバ嬢で喜ぶ男なんて、あんまいないか。


相手の腕の中で身をよじりながら、私は答える。

『‥でも接客の勉強になるような気も、するんだよね』


ヨースケの指先が服の上から私の体をなぞるようにして這ってる。

そんなのが無性にくすぐったい。


『あぁCA?』

行為とはうらはらの、何気ない感じで相手が呟いて

そのまま、優しく体重をかけ、押し倒してきた。


体の奥の方からジワジワと押し寄せてくるモノを感じながら

私は頷く。

『‥‥そう‥‥』


キャビンアテンダントになるのが小さな頃からの夢だった。

空港ロビーをさっそうと歩いたり

機内でにこやかに接してくれるキレイなお姉さんの姿‥

子供心にあこがれた。



〝葵なら絶対なれるだろ〟

打ち明けた時、父からそう言われたのを覚えてる。


言葉や力で母を傷つける父親のことは嫌だったけれど

私に対してはいつも優しかった。

だからもぅ何年も会ってなくても、未だに思い出すのは笑顔だし。



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