【美獣兄弟と義妹の関係】~母が極妻になりまして~【完】

不思議だった。

こんなにも素直な気持ちで、人に感謝を告げたことって

今まであったかな?私…


思って、自分で言っときながら戸惑って

だけど、そんな言葉にたじろいでたのは

きっと相手も同じで


「…おっ?…え?あ、あぁ‥…」


なんだかよくわかんない返答したあと

前髪に絡めてた指先…そのまますべるように動かして

私の頭を2回ポンポン…


「まぁ、あれだよ。この家ちょっと普通じゃねぇし

だから、この先いろいろあるかもしんないけど、大丈夫」


そう言って不意に、後頭部に添えた手に力を込めたかと思うと

自分の胸元に引き寄せて、コツン…。


「オマエのことは、オレがちゃんと守ってやるよ。

心配すんな、オマエはオレの、妹だから…」


修羅兄の胸に、額おしつけながら、思ってた。


そんな〝優しいお兄ちゃん〟みたいな態度、しないでよ?


…なんだか調子が狂うから……



私は〝妹〟のはずなのに……



それだけの関係なはずなのに……




……………………




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