【美獣兄弟と義妹の関係】~母が極妻になりまして~【完】

第2章~キョウダイの契り~ /―将来の約束―

「それで、どう?新しい生活」

連れてこられたお店は

繁華街の裏通りにある小洒落たダイニングバー。


「‥‥‥えっ‥‥」

もちろんこんな場所に足を踏み入れたのなんか、初めての私は

薄暗い店内2階の個室のソファ席に

夜叉兄と向き合って座った状態のまま、かたまってた。


「もぅ慣れた?あの家‥」

ニッコリ笑って聞かれ、どう答えていいか戸惑ってたら


「オーナー!お疲れ様ですっ!!」

店の店長らしき黒服姿の人物が現れ

緊張した面持ちで夜叉兄にむかってペコリと頭を下げる。


「今夜は突然どうされました?

来店されると一言、ご連絡いただければ

VIP用のワインと食材、揃えておいたのですが‥‥」


夜叉兄がソファの背に頭を軽く預けて

店長のほうにサラリと、流れるような視線を向ける。


「ベツにいいよ、プライベートだから」

「え?プライベート‥って‥え?」

盗み見るような感じでこっち見てきて、怪訝そうな顔する店長‥



ちょっと複雑な気分になる。


そりゃ確かにちんちくりんだし、格好もそれ相応じゃないし

年も高校生とかだし、完全に場違いな人間だとは思うけど


‥だけど露骨に失礼だろ、その目は‥


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