【美獣兄弟と義妹の関係】~兄の恋人になりまして~【完】

第1章~正義と悪を司る人々~ /―文殊とミスキャンパス―

その日から

その、夜叉兄のオフィスになってる本部ビルの一室の

夜叉兄が目の届く場所で、私は日中を過ごすことになった。



とはいえ、特にやることはない。



夜叉兄のところには、お客さんが訪ねて来たり

それから会議や打ち合わせでなければ

ずっとPC画面に向かって何か打ち込んでるとか

誰かと電話で話し込んでたり、なんかする。


とにかく、兄はいつも忙しそうで

もちろん私の相手などしてる暇はない。


とうぜん邪魔するわけにも、いかない。


それに夜叉兄が外出して不在の時は

必ず金剛さんが部屋の隅に立って、私を見張ってた。


怖い顔してるけど、悪い人でもないっぽい。


だからと言って、特に面白い話してくれるわけでもなく

城壁の前に立つ衛兵か何かみたいに、常に姿勢を正して直立不動。



なんとなく息が詰まる。



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