【美獣兄弟と義妹の関係】~兄の恋人になりまして~【完】

第1章~正義と悪を司る人々~ /―弥勒―

「あぁぁぁぁぁ!どうして、こんなことにっ!!」


おとぎの国から家に帰りつき

現実世界に戻って発覚した、恐るべき事態におののく。


バッグの中にはスマホが入っていた。

自分のだけでなく。それ以外にもう一つ。見たこともないケースのが!


「修羅兄のせいじゃん!!

あの時むりやり私の手を引っ張ったからぁぁ!」


他人に当り散らしながら、自分にも聞きたかった。


どうして、その瞬間、気づかなかったのか。

写真撮って、と手渡された男性のスマホが

自分の手の中に、まだあったということに……!



「あのサツの野郎の?持って帰ってきたのか?オマエ」


「うあぁぁぁぁぁぁもぅ言わないでぇっ」


直視したくない現実を突きつけられ、ショックにうち震える。



どうやら、あの場所を立ち去ったあと

受け取ったスマホを無意識に自分のカバンにつっこんで

そのまま気づかず、夜まで遊びほうけてたらしい。


もちろん、そんなことをした記憶はないけど

それにしたって、バカじゃないの?私。



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