【美獣兄弟と義妹の関係】~兄の恋人になりまして~【完】

第2章~大いなる禁断~ /―旅人―

そういうわけで

ロハスでスローライフな暮らしの素晴らしさに気づいた

私だったけれど

ただ今、前言撤回しようかと思案中。



〝嬢ちゃん!ちょっと裏庭行って、卵とってきてくれんかい?〟



農協から戻った直後、おばあさんに頼まれたので

さっそく家の裏手にある、鶏小屋に向かった。


何だか生みたての卵って美味しそう!

弾んだ足取りで小屋の前まで、たどり着いたものの……



なぜかフェンス越しに

私を威嚇しまくる一羽の鶏と、にらみ合うはめに。


卵をとるには、おそらく、この小屋の入り口から

中に入らなくてはいけないのだろうけど……。



エサをついばんだり、端っこのほうで首振りながら

せわしなく動き回ったりしてる鶏たちをよそに


一羽の黒くて大きい、ボスのような雄鶏が

中をのぞき込む私にむかって

けたたましく、雄たけびをあげてくる。



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