【美獣兄弟と義妹の関係】~兄の恋人になりまして~【完】

「そうか。なるほど。」


弥勒さんは、満足げに笑って頷くと


「だとしたら、キミはしばらく

こちらの指示に従って行動すべきだ」


鋭く光る流し目で、私を見つめ

キッパリと、そう断言した。



「どういう、意味ですか?」


目の前の刑事さんにとって、完全な敵である私は

ボンヤリと思ってる。



……もしいつか、隠された自分たちの関係を知る時がきたら

この人は一体どうするだろう?


悩んで苦しむかもしれないな。



自信に満ちあふれていて、余裕たっぷりな態度で

今、そんな姿はとても想像できないけれど。



「妨害せずに協力するのが得策、と言ってるんだ。

キミが信じきってるお兄さんに

これ以上、罪を重ねさせたくないのならね」



「……罪?」


そりゃ修羅兄にも夜叉兄にも

悪いことなんてしてほしくない。

そんなの決まってるけど……


思って、そうして

間近で光る、弥勒さんの瞳を見つめながら

ハッと気づいたことがあった。


  • しおりをはさむ
  • 678
  • 6086
/ 741ページ
このページを編集する