【美獣兄弟と義妹の関係】~兄の恋人になりまして~【完】

そうだ

そんなことは永遠にありえないだろうけど

もし私の出生の事実が公になってしまったら


きっと悲しむのは、この人だけじゃなくて

修羅兄も夜叉兄も、同じだろうから……



だから、そう。

私はどんなことがあっても

死ぬまで口を閉ざしてなきゃいけないんだ。



「この村に来たのは、公務のためだよ。

とある極秘事件の調査。

だからキミが知っている、こちらの身分や職業について

今は村人たちに、明かさないでほしい。

変に警戒され、捜査に支障をきたすと、まずいから。

それと……」



「嬢ちゃーん!どこいった?

お客人に夕食を出すから手伝ってくれねぇかぁ?」



突然、家の中から響いた、そんな声に

弥勒さんの言葉がかき消される。


私は慌てて、相手の体を押しのけ

逃げるようにして

玄関の内側へ駆け込んでた。



……………………


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