【美獣兄弟と義妹の関係】~兄の恋人になりまして~【完】

そんな中、輪の端っこで

私一人、口数少なく緊張してた。


すぐ隣には、弥勒さんが座って

おばあさんの話にニコニコ相づち打ったり

部下の人の言動に、声をあげて笑ったり。


さっき私を

脅すような発言してたのと、本当に同一人物なの?

なんて疑うくらい。



たぶん、何も知らずに会ってたとしたら

すごく明るくて感じのいい人。

という印象を抱いてただろうな。



年なんかは近そうでも

夜叉兄とは正反対の豪快さがあって、快活そうなイメージ。


そんなのが

自分の周りにいないタイプで、見ていてちょっと新鮮だった。



いい匂いをあたりに漂わせながら

囲炉裏の上に吊るされた鍋の中で

グツグツ煮えたぎってるのは

……ボス鶏の成れの果て。



「絶品ですね~肉の旨みと弾力が全然違う。

こんな食感は、初めてですよ」


手にした椀の中身を噛みしめながら

弥勒さんは、かなり満足そう。


修羅兄(鶏)の肉を

思いっきり堪能してたようだけど


そんなふうに食レポされても

私はもちろん、食べる気にならず……。



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