【美獣兄弟と義妹の関係】~兄の恋人になりまして~【完】

第2章~大いなる禁断~ /―浴室―

「うるせぇっ!黙れっ!!

代償なら、もうじゅうぶんに払ったわ!

こっちは、こんな片田舎で、こんなみすぼらしい格好して

その日暮らしの貧乏生活送ってるじゃねぇか!」



ガン、ガンッ!ガンッ!!


半狂乱で、ところかまわず乱射してくる、おじさんのわめき声。絶叫。



私は恐怖でかたまって、頭を抱え、目を閉じた。

いつかママの店で体験した恐怖がまた、脳裏によみがえる。


イヤだ。

死を覚悟するより前に、蜂の巣にされるかもしれない。


この場には、夜叉兄もいないのに。

助けてくれる人なんて……。



「恨むなら、オレに命令した九頭竜の親分を恨めよ!

こっちは言われたとおりに動いただけだ!

失敗したのだって運が悪かっただけだ!

オレのせいじゃねーよ!絶対ちがうっ!!」



ドンッ!


応戦した弥勒さんの銃声に驚き

瞬間、おじさんの動きが止まる。



相手がひるんだ一瞬の隙に

弥勒さんは私を腕に抱え

とっさに、その場を駆け出した。



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