【美獣兄弟と義妹の関係】~兄の恋人になりまして~【完】

第3章~学園戦争~ /―生徒の私―

もちろん、行きたくないと断ったし

抵抗もしたけど


けっこうな力で腕をつかまれ

ほとんど無理やり連れて行かれた〝夢監獄〟。



「5冊」


図書室奥の小部屋に入った途端

片手をパーに広げ

文殊先生が、そう言った。



「え?」


何されるのかわらかず、不安だらけだった私は

相手の意図するところが、のみこめない。



「まず初めに

東條さんが興味ある本を5冊選んで

ここへ持って来てください」



「……?

本に興味は、あんまりないですけど、私」

言ったら

姿勢を正し椅子に腰かけたまま

文殊先生がコクリと頷く。


「なんでも、いいんです。

もちろん、小説や文学なんかでなくても。

好きなこと、ないですか?」


好きなことって言われても、そんなには……


「趣味で、マンガとかは時々」


時々どころか、しょっちゅう夢中で読んだりしてるけど

だけど、学校で先生に自慢できるような代物では

もちろん、ない。


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