【美獣兄弟と義妹の関係】~兄の恋人になりまして~【完】

第3章~学園戦争~ /―珍獣女―

「どうだった?大丈夫だった?」


今朝、久々に登校してきてからずっと

夢監獄に監禁され続けてた修羅兄。


心配しすぎて午前中、授業も全く手につかなかった私は

兄が教室に戻って来るなり、駆け寄って様子をたずねてた。


謹慎明けのイダ先輩も、一緒に呼び出され

連れて行かれてたし。


いくら文殊先生が

元・最強総長で歴戦の覇者と言えども

血の気の多い生徒二人相手に、乱闘にでもなったら

どうやってその場を収めるつもりなんだろう?


……そんな私の不安をよそに

夢監獄から戻ってきた修羅兄は

見た感じ、わりと平然としてた。


べつに全身傷だらけとかでもなく

顔面腫れあがったりもしていない。



「無事だったの?!」


ホッとして言ったら


「ぜんぜん無事じゃねぇよ。何なのアイツ?めんどくせえ」


ドカリとイスに腰かけ

いまいましげに、ぼやく兄。



「でも、よく手を出さなかったね?

イダ先輩も歯向かわなかったの?」


とても二人が、大人しくしてたとは思えない。


教室のみんなも、ずっとビクビクしてたんだよ?

ぜったい何かが起こると思って。


だって、誰が誰に殴りかかっても、おかしくない

一触即発の状況だったよね、たぶん。



あぁなんて、おそろしい。

想像しただけで、身の毛もよだつよ。


そんな私を横目で見て

修羅兄は言った。


「まあチャンスさえあれば、全員

叩きのめしてたのは、間違いねぇけど。

……今回はしょうがねぇ」


やっぱり。


「お願いだから、やめてください。そういうの」



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