【美獣兄弟と義妹の関係】~兄の恋人になりまして~【完】

第3章~学園戦争~ /―旅立ち前夜―

「あれ?夜叉兄?!戻ってきてたの?」


そんな感じの部活生活も

3週間めを迎えた、ある日

放課後の練習を終え、真っ直ぐ屋敷に帰ると……



「おかえり」


座敷の広間で

手にした雑誌に目を落とし

座布団のうえ、足を崩してユッタリくつろぐ

夜叉兄の姿があった。



「何かあったの?こんなに早い時間に!」


慌てて駆け寄って聞いてみる。


この兄が、自分よりも先に家に帰ってる、なんて状況は

本当に、ものすごく珍しいことなので。



「そう。オマエが明日から出かけると聞いてね」


普段着てる、戦闘服のスーツを脱ぎ捨て

サラリとした、木綿の和服姿も凛々しい兄。


「しばらく会えないのなら、その前に、顔を見ておこうと思った」


ほほえみかけられ

思わず

惚れ惚れと眺めいってしまう私。



ユラリと揺れる前髪が、思いっきり

なまめかしい。

シブい黒の布地が、肌の色を引き立てて

いつも以上に男っぷりがあがってる。


愛染さんの和装も素敵だけど

夜叉兄が着ると、優雅で洒脱で

また雰囲気ぜんぜん違うなぁ……。




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