【美獣兄弟と義妹の関係】~兄の恋人になりまして~【完】

ドンッ!ドガンッ!!



「テェッメェェェェ!!

何しとんじゃぁぁぁゴラァ!!」



怒鳴りながら

障子ふみ倒して飛び込んでくる修羅兄。と……



「あぁぁぁぁ宮っ!

だから入っちゃダメだって

言ったじゃないすかぁぁぁ!」



多聞の叫び声。


つかみかかってきた修羅兄に

夜叉兄が応戦して。


その後の展開は、ご想像どおり。


例のごとくの、血まみれ修羅場。




「なんか、懲りないっすよね?誰一人」



目の前で繰り広げられる惨状を

なす術もなく見つめながら、呟く多聞。



「ホントだよね」


同意したら

ハァァァ~疲れたようなタメ息まじりに多聞が言った。


「アナタも含めて、って意味ですけどね」


「え?」


多聞の顔を見ようとした瞬間ドゴォッ!

あたりに、ひどい音が響く。


柱をなぎ倒して、部屋に面した庭まで

吹き飛んでいく、修羅兄の体。



「うあぁ、あんなことになっちゃってる。

大丈夫かな?明日、行けるのかな?」


小声で多聞に問いかける私の前を、ダダダンッ!!

頭からダラダラだらだら

血ふき出しっぱなし状態の修羅兄が駆け抜けていく。



「くっそ、ヤッロよくも!

今日こそ本気で殺してやるからなっ!!」



「いちいち妨害しに来てんじゃねぇよ、ガキが!」


珍しく夜叉兄も激怒だし。



「まぁ。

死ななきゃ行けると思いますけどねぇ……」


途方に暮れる、多聞の嘆息。




…………………


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