【美獣兄弟と義妹の関係】~兄の恋人になりまして~【完】

第3章~学園戦争~ /ーしくじり先生と相部屋ー

「この隣は、もともと誰の席でしたっけ?」


「あ、兄ですけど

でも今、保健の先生に手当してもらいに行っていて」


厚めの前髪で隠れがちの両目を

三日月のようにシャープに細めて

先生がニッコリ。



「あぁ、そうでしたね。

ずいぶん長くかかっているようだけれど

傷の具合は大丈夫でしょうか?」



「し、知りませんが……」


気になるなら、行って見てきてくださいよぉぉ!

という心の叫び。



「それでは、先生ちょっと

横に座ってもいいですか?」


「え?」


どうして?



「相談したいことが、あるんです。

今夜の部屋割りについてなんですが……」



「あ、はい。どうぞ」


頷いたら、スッと席に着いた先生が

シャツの胸ポケットから

ゴソゴソ紙切れを取り出す。


何かのメンバー表のようなものが印字された、その紙を

難しい顔をして眺め、言った。


「もともと女子は人数が少ないので

2部屋に分けようと思っていたんですけれど

そうすると、どうしても1人余ってしまうんですよ」



「はぁ」



「それで、申し訳ないんですけど

東條さんには、ローズ先生と相部屋になってもらえないかな?

と、考えていたところなんです」


え、生徒で一人だけ?

それが何で私なの?

文句言わなそうだから??

まぁ、確かに言わないんだけど……。



「いいです、はい。全然」


うぅっ、でも藤花ちゃんと別々になるのは寂しいな。

寝ないで一晩じゅう、ガールズトークしたかった。

そういうシチュエーション、憧れてたのに……。



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