【美獣兄弟と義妹の関係】~兄の恋人になりまして~【完】

第4章~まわる歯車と掛け違えたボタン~ /―深い森の奥ですること―

昼食を終え、荷物を部屋に置いてから

ジャージに着替えて、集合場所へ。


施設前の広場にたたずみ

ひとり思うこと。



研修初日の午後の予定が

〝樹海散策〟と、なっているのは

もしかして

しおりの見間違いだろうか。



それとも

私に対する新手の嫌がらせ?

こっちが、こんなにも怖がりなのを知っての所業か?


言っとくけど

お化け屋敷さえも、恐ろしくて入ったことないんですが。


そんな人間がいきなり

リアルバージョンの本拠地うろつくなんて、絶対にムリでしょ。



いやいや、そもそも富士の樹海なんて

学生が散策しちゃダメな場所なんじゃないの?



どうして誰も反対しなかった??



密林の奥の、木の枝から

見てはいけないものが、ぶら下がってたら

どうするつもりなんですか?



人生に疲れ果てたようなオジサンが

うつろな目をして、フラフラあてどなく歩いてたら

どうしたらいいんですか??



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