【美獣兄弟と義妹の関係】~兄の恋人になりまして~【完】

第4章~まわる歯車と掛け違えたボタン~ /―大嵐―

そんなこと考えながら、森の中。

雨に打たれつつ、先生と一緒に歩いたのは

そんなに長い距離でもなかった。



たどりついた休憩所というのは

ログハウス調の、丸太で造られた粗末な小屋で。


中は六畳ほどのスペースに

木製のベンチが据えられてるだけ。



誰かが管理してる建物でもないのか

ベンチの上は蜘蛛の巣だらけだったし

床も木の葉や砂で、みごとに汚れてる。


柱には、あちこちに卑猥な落書き。


窓はガラスがなくて

時おり、強風とともに雨粒がふきこんでくる。



それでも、雨風をしのげるだけで

じゅうぶん、ありがたかった。


やむどろこか、雨あしはさっきよりもずっと激しくなってるし。

遠くのほうではゴロゴロと、空から不穏なとどろきが聞こえてる。




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