【美獣兄弟と義妹の関係】~兄の恋人になりまして~【完】

いつの間にか雨はやんで。


気がつくと私は

先生と一緒に小屋を出て

ゴールまで歩き、宿泊施設へ戻り着いてた。


〝お疲れ様でした!よく頑張りましたね!〟


はればれとした笑顔で

先生に声をかけてもらったような気もするけど

あんまりちゃんと覚えてない。



雨あがりの、スッキリ澄んだ山裾の空気とは裏腹に

私の心は、どんより重い雲がたちこめてた。


もう嫌だ。

ろくなことが起きない。この研修旅行。


帰りたい。帰りたい。

仮病でもつかって屋敷まで戻りたい!今すぐに。


憂鬱な気分のまま、施設の廊下を歩いてた。


着替えを取りに、荷物を置いた部屋へ向かい、カチャリ。

ドアを開ける。




「…………!」


目に飛び込んで来た状況に、絶句。


「し、失礼しましたっ」


バタン!


事態を把握する間もなく

それだけ言って、ドアを閉めてた。




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