【美獣兄弟と義妹の関係】~兄の恋人になりまして~【完】

……そう思う一方で

私は、雛菊さんを恨んでもいて。


あんな話を聞かされて

修羅兄のこと、自分だけのものにしたい

なんて言えるわけない。


雛菊さんの見てる前で

二人で一緒に笑ったりも、絶対にできない。


……ズルイよ。


人の命と、自分の恋を、天秤にかけられるはずなんてない。

だったら今は引き下がれ、と、言われてるようなもんだよね?


想いを押し殺して、幸せそうに寄り添う二人を

眺めていなきゃいけないのは、私のほう?


……そんなこと考えてしまう自分が

嫌で嫌でしょうがなくて

幻滅する。


雛菊さんは、私なんかよりも、もっとずっと悩んで

つらい思いをしてるに、違いないのに……。



…………………………



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