【美獣兄弟と義妹の関係】~兄の恋人になりまして~【完】

第4章~まわる歯車と掛け違えたボタン~ /―お祭り男―

「修羅はオレの獲物だ。

他人に横取りは、させねぇよ?」


ほとんど銀に近い、薄い色の髪と瞳。


そう、その時

修羅兄のイダ先輩の間に分け入り

双方の腕をつかんで立っていたのは

二人よりも、頭一つぶん高い、大男で……。


そんな目立つ人間を

見間違える、わけもないけれど


「え、千手……?

どうして?!」



驚いて声をあげた私の顔に

千手がチラリと目をむけ

言いにくそうに、モゴモゴ。


「アンタらが今、行事でここに来てるって

学校のホームページ見て知って。それで……」


相変わらずの、聞き取りにくい小声で呟く。



「はぁぁ?テメェ

なに勝手にウチの学校サイトのぞき見してんだよ!

ヤメロ、この変質ストーカー!」


振りあげた腕を千手につかまれっぱなしの

修羅兄が、怒りにまかせて大声でわめくと

それを見た千手が、ポソリ。


「オマエの書いた

小学生みたいな文章も載ってたけどな」




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