【美獣兄弟と義妹の関係】~兄の恋人になりまして~【完】

第1章~正義と悪を司る人々~ /―兄と別居―

帰り着くと、家の中は大乱闘、状態。


破れた障子、壊れたふすま、割れた窓に、倒れかけの柱……



投げつけられたのか何なのか

ボロボロに破壊されたイスやテーブルが

あってはならない場所に転がってるし

ヒビの入った壁の隅には、見たこともないほど大きな穴が……



たぶん獰猛な野性の獣が、所せましと暴れまわったら

きっとこんな有り様になるんだろう。


それかハリケーンとか竜巻で家が吹き飛ばされたら……

そんなことを想像させるような、凄惨な状況で。



部屋じゅう、見渡す限り足の踏み場もなく

散乱する家具や雑貨類の中央で

二人の兄が、にらみあいながら立っていた。



これは、つまり

久々に目にする兄弟ゲンカ、という名の殺し合いなのでは。



あわわわわ。でも、なんだか前より惨状がひどい。



壮絶な光景を目の当たりにして

ヘタヘタと腰が抜ける私。



もうすでに相当な殴り合いでもした後なのか

二人とも、顔も体もいたるところが傷だらけ。


修羅兄はダラダラ頭から血を垂れ流してるし

夜叉兄の口元には大きな青アザが……。



0
  • しおりをはさむ
  • 674
  • 6044
/ 741ページ
このページを編集する