【美獣兄弟と義妹の関係】~兄の恋人になりまして~【完】

第4章~まわる歯車と掛け違えたボタン~ /―ビッチでボッチ―

宿泊施設のトイレにこもって一人

ボンヤリと考えてる。


さっき、全身水浸し状態で、イダ先輩と

自転車押しながらゴール地点にたどり着いた瞬間

修羅兄に見つかり、激怒された。


〝今まで、どこで何してたのか、説明してみろ〟


〝え〟



周囲には生徒たちがウヨウヨいるのに

そんなのにかまわず、私に説教はじめる。


〝こっちは心配したんだぞ!

オレに断りもなく、勝手にいなくなるとかありえねーだろ!バカ〟


〝ゴ、ゴメン〟



けど、こんな皆が見てるところで

ローズ先生のことまで話すわけにいかないし

言ったとしても

誰にも信じてもらえなさそう。そんな話。



じゃ何をどう伝えれば……


〝えっと、道に迷って……〟


私が戸惑ってたら



〝川にはいって、キスしてたんだよ~〟


隣から、あっけらかんとした声。



〝なっ……〟


それまで、こっちを見て見ぬふりしながら

こっそり聞き耳立ててたギャラリーたちが

ヒソヒソざわつくのに、ハッと気づいて

慌てて先輩の口をふさごうとしたけど、既に遅い。



〝やわらかかったよ?おいしかったし!〟



どんな時でも無邪気な先輩は、輝くような笑顔で

感じたままを包み隠すことなく、暴露していて


ちょっとバカなのかな?と思う。




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