【美獣兄弟と義妹の関係】~兄の恋人になりまして~【完】

「冗談にしないで。

夜叉兄の言うことなら、雛菊さんも聞いてくれるかもしれない。

説得してみてほしい」



「どうだろうな?頑固だからな、あの女も」


あきらかに、めんどくせ、って顔に書いてある。

ものすご~く、言ってくれなさそうな雰囲気。

でも、他に頼める人なんていないんだけど……。



「夜叉兄の言うこと聞かない女の人なんて、いないと思うよ?」



「オマエは、聞かないだろ?」


「え?」


ちょっと探るような目で見られ

ドキリとする。



「さっき泣いてた理由も話さねぇし」


この兄が、こんな

すねたみたいな口ぶりするのも、珍しい。



「べ、べつに大したことじゃないよ。

ちょっと、ケンカしただけ。修羅兄と」


「……ふぅん。」


夜叉兄が視線をそらした。

テーブルの上の料理を、不満そうに見つめてポツリ。


「何やってんだろね。アイツも。

約束させたのにな、この前」



「約束?」


なんだろ?



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