【美獣兄弟と義妹の関係】~兄の恋人になりまして~【完】

第5章~兄×妹×弟の関係~ /―託した想い―

手を引いたまま、連れて行かれた先は

かってこの施設が営業してた頃

トイレだったろうと思われる、狭い空間。


個室のドアも無くなってるし、便座も取り外されていて

洗面台が一つだけ残ってるくらい。


「落ち着くまで、ここに隠れとけ。

にーちゃんが悪い奴ら全部やっつけてきてやるから。

わかったな?」


そんな言葉を

少年の前にかがみ込み、目線を合わせながら

力強く語りかけてる修羅兄を見て、ギョッとした。


あの、にーちゃん、って……


「しゅ……」


声をかけようとした私のほうへ

チラリと目を向けたかと思うと


すぐに無言で顔を背け

無表情のまま

その場を立ち去った修羅兄の態度に


何だかよくわかんないけど、とりあえず

思いっきりショック受けた。


く、口をきくのもイヤだと、いうことでしょうか……?


顔も見たくない、とか。

同じ空気吸ってる自体、吐き気する、のような。




0
  • しおりをはさむ
  • 674
  • 6044
/ 741ページ
このページを編集する