【美獣兄弟と義妹の関係】~兄の恋人になりまして~【完】

「ヤメてっ!!」


大声で叫んでた。


ダメ、言わないで!

夜叉兄にも修羅兄にも、一生バレないようにしなきゃ……

そう決めてた。



本当のことを知られたら

嫌われる、追い出される、見放される。


ダマしてたって思われる。

裏切られたって恨まれて。


もう二度と関わってもらえなくなる

そばに置いても、もらえなくなる。


そんなのは……



「弥勒オマエまさか

血の繋がった兄は自分だとでも

ぬかすつもりじゃないだろうな?」


夜叉兄の言葉に

弥勒さんがニッコリ頷く。


「そのとおり。話が早くて助かる。

彼女は生まれつき、こちら側の人間だ」


「は?どういう意……」


修羅兄の手が外れ

瞬間、私は思いっきり駆け出してた。


混乱が頂点に達してる。


何があっても、秘密にしなきゃいけないことが

あっけなく、バレてしまった。


一番、知られたくなかった人たちに……


どうしたらいいの?

もう、この場所にはいられない!

ふりかえって二人の顔も見れない!!


必死で足を動かしてたつもりだけど……



「おいで」


すぐに、弥勒さんの腕に抱きとめられ

そのまま車の中に押し込められた。


同時にスルリ

運転席に乗り込んだ弥勒さんは


息つく間もなくエンジンをかけ

車体を発進させた。



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