【美獣兄弟と義妹の関係】~兄の恋人になりまして~【完】

第1章~正義と悪を司る人々~ /ーいもうとおもいー

もしかしたら

逃げないように餌付けされてるのかもしれない。


とまでは、思わないけど

胃袋をつかまれた感は否めない。



あそこにいる限り

ずっとあんな美味しいゴハンにありつけるのかと思うと

なかなか家に帰ろうという気になれない。


例え、どんなに修羅兄に激怒されようとも。



元はと言えば、自分のせいで

夜叉兄に迷惑かけたっていう引け目もあるし。

これ以上、指示に背いて事態を混乱させたくない。



お屋敷に戻って、弥勒さんの部下が辺りをうろついてたら怖いしなぁ。


それに多聞からの情報によると

昨夜、修羅兄も他の場所に移ったらしく……



「どこにいるの?」


学校の屋上は、例のごとく立ち入り禁止地帯なので

昼休み中のこの時間も、無人(※私たちを除く)。



打ちっぱなしのコンクリートのうえに大の字に寝そべったまま

降り注ぐ太陽の光を避けるように目をつむって

あくびなんかしてる修羅兄に、声をかけて聞いてた。



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