【美獣兄弟と義妹の関係】~兄の恋人になりまして~【完】

第5章~兄×妹×弟の関係~ /―敵味方―

「好きかな?と思って。そういうの」


ボソリと聞こえた声に驚いて、パフェから視線をあげると

向かいの席に、大きな体の男が。



「あ、千手!

ゴメン気づかなかった。いつ来たの?」



「アンタが電話してる時」


不機嫌そうに言われたけど

大体いつも、そんな感じなので

怒ってるかどうかは、わからない。



「え?ほんとにゴメン。

自分から呼び出したくせに

ちょっと慌てて私……」



「いいよ。

食えば?それ。嫌いじゃないなら」


やっぱり怒ってないようだ。

見た目とは正反対の、優しい心遣いが、身にしみる。



「うん、ありがと。好き。嬉しい」


お礼言ってから

そそくさと、スプーンに手を伸ばした私を眺める

千手の淡い色の瞳が、ギョッとして見開かれる。



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