【美獣兄弟と義妹の関係】~兄の恋人になりまして~【完】

第6章~世界が愛であふれるなら~ /―私の兄―

ゴクリ。


川原に現れた兄の姿を見て

一瞬、逃げ出そうかと迷う。



「どうして

金属バット持ってるの?」


それで千手を殴り殺すつもりで来たんだろうか?

おそろしい……。



「アイツは?

千手のボケはどこだよ?!」


両肩で担いだバットに腕をまわし

ギロギロ鋭い視線をあたりに振りまく修羅兄。



「……い、いない。」



「あぁ?」



ひと気のない、夜の川原に二人で向き合って

何だか

私が修羅兄と対決する、みたいな雰囲気になってないか?



まぁ、それも不思議じゃないかも。

この兄にとって、私は今、敵みたいなもんだし。



でも、あんなバットで叩かれたら

確実に頭が破裂する。

修羅兄相手じゃ、戦う前から勝負はついてますよね。



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