【美獣兄弟と義妹の関係】~兄の恋人になりまして~【完】

第6章~世界が愛であふれるなら~ /―屋上とトイレですること―

そんなわけで

ここ最近

(藤花ちゃんにフラれてから……

いや正確にいえばフッたのは私のほうなのだけど)

お昼は、一人で屋上に行って食べることにしてた。



修羅兄が威張ってるせいで

あの場所には他人が近づかないし。



だけど修羅兄本人が、その時間に

屋上まで、のぼってくる気配も

このところ全くない。



というか、あの兄は最近

学校にも、ほとんど姿を現さない。


外で何やってるのか知らないけど

深夜遅くになって、屋敷に帰ってきて

そのまま昼近くまで寝てる生活。


どこで何してるのか聞いても教えてくれないし

あんまりひどいようなら

夜叉兄に言いつけちゃおうかな。


……と、そこまで考えて

だんだん多聞化していく自分に気づいた。


何で?やだよ。


とにかく

その日も私は、チャイムが鳴ると同時に

一人でお弁当かかえて階段を駆けあがった。


そうして

誰もいない屋上の、フェンスを背に座りこみ

ランチバック開こうとして……ビクリ!


貯水槽の裏側から

ニョキリとはみ出た二本の足が

いきなり視界に入ってギョッとする。



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