【美獣兄弟と義妹の関係】~兄の恋人になりまして~【完】

第1章~正義と悪を司る人々~ /―韋駄天―

ぅおらぁぁぁぁ‥‥‥‥!!!


とどろき声が下方から駆け上がってくると同時に



ヤバい!!

私はとっさに相手を突き放し、身をかがめ



グガンッ!

次の瞬間には、男の頭に、修羅兄の飛び蹴りが命中



……かと思いきや

金髪男は涼し気な顔で

高く蹴りあげられた修羅兄の足先をヒラリとかわしてた。



「え?」


私は呆気にとられる。



いや確かに、あの勢いでアレ当たったら

一撃で立ち上がれないくらいの致命傷になるとは思うけど……


だからと言って

普通の人がよけきれるような早さの攻撃でもない。



夜叉兄や千手とかならまだしも、生身(?)の人間が

見切れるシロモノではないはず……。



蹴りをかわされた修羅兄は

空中で一瞬バランスを崩しながらも

階段の手すりに片手をついて体勢を立て直すと、スタリ。


その場に降り立って、相手を鋭くにらみつけた。



「何だ?テメェ」



むこうが攻撃をよけたのが予想外だったのは

私だけでもないらしい。



聞かれた相手は、何食わぬ顔したまま

無言で修羅兄を見つめてた。




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