【美獣兄弟と義妹の関係】~兄の恋人になりまして~【完】

追加章~side多聞~ /―ワニ男―


「それで多聞は、何しに来たの?

千手も一緒だったから、嫌がるかな?と思って

誘わなかったんだけど。

どうせ来るなら、声かければ良かったよね?」



コンロの中で、まだ赤く燃えてる炭の中に

野菜の燃えカスを、無造作に箸でポイポイしながら

お嬢が聞いてきた。



「え?あ、そうだ。若に言われて

差し入れ持ってきたんです」



瞬間、お嬢の手の動きが止まり

信じられない、という目で、こっちを見つめてくる。



「これ、ですけど……」


ガサゴソと

肩掛けのバッグから紙袋ごと取り出したら

相手が、いきなり紙皿投げ捨て

ランチボックスに飛びついた。


「ギャァァッッ!ウソ!!ホントに??

夜叉兄がつくってくれたの?!

ぅぅ嬉しいぃぃぃっっ!見ていい??」




0
  • しおりをはさむ
  • 674
  • 6044
/ 741ページ
このページを編集する