【美獣兄弟と義妹の関係】~兄の恋人になりまして~【完】

だけど、だからって、ここで捕まるわけにはいかない。


警察よりは、よっぽど

教師相手のほうが、まだ逃げ出すチャンスがあるはず。


そう思い、すでに私を、完全に犯罪者扱いしてる相手の手を

必死で振り払おうとジタバタもがいてたら


ガツンッ!


変な音がして

いきなり先生が仰向けにひっくり返った。


‥‥‥‥え?


見ると

床のうえで、苦痛に歪む先生の顔。

その胸部を上から馬乗りになって押さえ込む人間が。


「なっ、なにすっ……グホッ」


言おうとして開いた先生の口元に、いきなり指をつっこんで

引きだした舌を、拳で握りしめたのは、イダ先輩。


「…………!」


声にならない悲鳴をあげ、額に脂汗にじませて

恐怖に見開かれた目で、イダ先輩を見あげる担任。



「しゃべらない。ひきちぎる、からね?」


先輩は落ち着いた様子で、先生を脅すと

口元の拳を軽く動かしてみせた。


それから不意に振り返ると、私と目を合わせニッコリ。

相手の肩を押さえつけてた手を離し、指先をヒラヒラと揺らす。


「バイバイ、ボクのリルシ―。行かなきゃ。早く、ね?」



…………………


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