【続編も完結】王子様の魔法

第二章 /夏のはじまり




―――……


「うーん、テスト終了!だね」



終了のチャイムと共に

解答用紙を回収されたあたし達。


晴れてテストから解放された喜びを分かち合おうと

瑞穂ちゃんが伸びをしながらあたしの元へとやってくる。



「亜紀はバッチリ?」

「うーん、どうかな」



使っていた筆記用具を急いで筆箱に収めながら

ぼんやりとテスト期間を振り返るあたしを彼女は笑った。



「とかいって、どうせ手応えありなんでしょ?そういうとこ、中学から変わってないよね。謙虚っていうか、自分を過大評価しないっていうか」

「そんなんじゃないよ」



……あたしの場合は

単に自分に自信がないだけだと思う。


そう思ったけれど、その言葉を続けるのを止めた。

荷物をまとめ終わったカバンを持ち上げて立ち上がる。

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