【続編も完結】王子様の魔法

第三章 /複雑な気持ち




「こ、これ全部俺たちでやるんすか?」

「そうなんだよ……大変だよね」



夏休み初日。


自分達の仕事の多さを目の当たりにして

隣りに立ちすくむたっちゃんは呆然と声を上げた。


それに答えるのは苦笑いの会長。

去年も役員だった彼のその笑顔が、この仕事の大変さを物語っているようだ。


生徒会室の隣りの隣り。

空き教室であるそこは、物置同然と化していた。


そこに並ぶ暗幕、木材、その他諸々。

これを各クラス、24枚の申請書通りに配布しなければならないらしい。


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