【続編も完結】王子様の魔法

第三章 /自分の気持ち




―――……



「藤見ちゃん、もしかして体調悪い?」



次の日の生徒会室。


その声にはっとしたあたしは

反射的に目腺を上げる。


そこにあるのは、不思議そうにきょとんとした田口さんの顔。


それに向かってどうにか笑顔を作ろうとするけれど

口の端が引きつって、何だか上手く笑えない。



「ぜ、全然!元気ですよ?」

「そう?さっきからちょっと、ぼーっとしてるかなって思ったんだけど」

「いやいやいや!えっと、今日も暑いなって思って」


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