【続編も完結】王子様の魔法




玉砕覚悟。

そう掲げて気持ちを伝えることが

本当に正しいのか、分からない。



ゆらゆら、ゆらゆら。

ろうそくの炎みたいなあたしの決意。


ほんの少しの風で、迷いで

簡単に吹き消されてしまいそう。



心が痛くて堪らない。

一人残された部屋であたしは声を殺して泣いた。


降り注ぐ夏の太陽が

愚かなあたしをあざ笑っているようだった。


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