【続編も完結】王子様の魔法

最終章 /シンデレラ姫




「一番バッターは、我らが生徒会役員!藤見亜紀ーッ!」



お調子者の彼の司会に合わせて

あたしがステージに姿を現す。


中央まで歩いていく途中。


お下げに眼鏡だなんて

場違いな雰囲気のあたしをクスクス笑う声が会場を包んだ。


痛いくらいの視線があたしに突き刺さる。


だけど、不思議と

逃げ出したいだなんて感情、消えうせていた。


ステージの中央へ辿り着くと

静かに前に向かって顔を上げた。


前から3,4列目。

中央付近に、小林さんたちの姿が見えるけれど

取り乱すことはない。


こちらを見てニヤニヤといやらしく笑う彼女たちを

冷静に見つめ返すことが出来るから不思議だ。

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