【続編も完結】王子様の魔法

第二章 /強引な優しさ



「では、本日はここまで。皆さんで最高の文化祭にしましょう」



数日後。


そんな爽やかな会長の言葉で

第1回文化祭実行委員会が幕を閉じた。



あの次の日、クラスから文化祭実行委員が1人ずつ選出され

その代表達が集まって初めて委員会が開かれたのだ。



次々と委員が出て行く多目的ルーム。


並べられた隅の机に腰掛けたあたしは

黒板の文字をせっせとノートにうつしているところ。


書記が一人しかいないので

板書も、メモ、どちらもあたしの仕事なのだ。


ぶっちゃけ、ちょっとだけ、忙しい。大変だなんて口には出さないけれど。



「はあ~」



シャーペンを握り締めたまま思わずため息を漏らすあたし。

隣りの席に座るたっちゃんが、ちらりとこちらを振り返る。



「どうした、何かあったのか?」

「え?べ、別に?」



ひょいと顔を覗き込まれて

動転したようにあたしは顔を上げる。


そんなあたしの反応に

彼は不思議そうに首を傾げた。


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