彼女の過去―続編―【完結】

実家 /葵side



家に帰るも、何もしたくない衝動に駆られて私は自分の部屋に籠もった。



「…これからどうしたらいいのっ」


ねぇ、怜也。

貴方は私が妊娠しても普通に仕事が忙しいですか?


そうだったら私は…。



一緒に居たい。


仕事だって分かってる。


我が儘だって分かってる。


でも、辛くて苦しくて。







すると、静かにドアが開きお盆を持ったお母さんが入ってきた。


「ご飯食べてないんでしょ?」


お母さんは1人用の小さな土鍋の蓋を開けた。


「…これ、」


「好きでしょ?」


それはお母さん特製の卵粥だった。


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