彼女の過去―続編―【完結】

すれ違い /怜也side



「おかえりなさい」


「…あぁ」


分かっていた。


3日に1回帰ればいいほどに仕事が多忙だった。


他の組との抗争だ。


葵も分かっていると思う。


ただ、寂しい思いをさせているのには違いないんだ。




「葵?」


「…もう寝るね?おやすみ」


悲しい顔をしていた葵を後ろから抱き締めてやる。


「…本当にすまない」


「…しょうがないじゃん。」


ゆっくりと俺の腕を解き、寝室へと逃げていった。



この時、もっと安心させれば良かった。


仕事を減らせて貰えれば良かった。



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