東雲さん家の食卓には【完】

出逢いと別れ /課外授業〜シリアス長編?!〜



「土曜日出かけてくるね。」


「どこに?!誰と?!」


「学校でテスト勉強を…」


「なんだ、ウチでやったら?教えるよ、ヒカリ先生が!」


「何でだよ!?オレ、バイト!」







東雲さん家の課外授業
*今回はちょっぴりシリアス長編モード?!*









◇◆◇長女ミコトeye




「じゃ、行ってくるー。」



昼食後ヒカリはバイトへ行き、



「ミコト〜?そろそろ始めるよー?」




アカネ先生による課外授業は



「これはこれにしかならないんだよ?」


「?」


「これは暗記だから教えることないね。」


「??」


「これは読めば答え書いてあるようなもんだよ。」


「???」



始まって間もなく終了となった。



アカネは頭は良いけれど、” できて当然 ” の前提で教えるから日本語なのに何を言っているのかわからない時がある。


勉強を教えるのはヒカリ先生の方が上手だ。


アカネもわかっているのか



「解らないとこだけ聞いてね。」



と、早々に切り上げると目の前でパソコンを広げ自分の課題をやり始めた。




………………





時計を見ると3時になろうとしていた。



(おやつ…午後は図書館で本を借りて、紅茶を飲みながら読書したかったな。)



「…って図書館!図書館行かなくちゃ!」


「急にどうしたの?」



思い出した!


借りていた本の返却日が過ぎているのだ。


今日勉強がてら行って返してくる予定だったのに、すっかり忘れてしまっていた。



「本!返さなくちゃ!今から図書館行ってくる!」



急いで筆記用具や参考書を片付け、出かける準備をする。


荷物を持って階段を下りると、玄関にアカネが立っていた。



「俺も一緒に行っていい?」



無意識なのか首を傾げて笑顔で尋ねてくるアカネは大学でさぞかしモテそうだ。



「デート❤︎デート!」



こちらが返事もしていないのに、本が数冊入ったバッグをヒョイっと取り上げられ先に玄関を出て行かれてしまった。


こうなったら何も言わず一緒に行くしかない。



それが賢い選択というものだ。




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