東雲さん家の食卓には【完】

Brand new days /エイプリルフール



「…ピザ食べたい。」


「いいね!ヒカリも帰って来てるし作ろう!」


「海老とアスパラたくさん!」


「いいね!色々なの焼こう!」


「マジかよ…。」








東雲さん家のピザパーティー










◇◆◇次男ヒカリeye




寮暮らしを始めて1週間。


思ったよりも早く入寮できることになり、今日は片付けと荷物を取りに帰って来ていた。



「春休みあと少しで終わっちゃう!ヒカリ助けて!」



ゲームや漫画を片付けていると、両手に課題を抱えたミコトが部屋に入って来た。


ウチの高校は特殊で春休みも容赦なく課題が出される。



「…お前ピザ作るんじゃねーのかよ。」


「今発酵中!ね?お願いします!” ensoleillé ” のプリン奢るから!」



オレの好物である人気洋菓子店のプリンを出してくるあたり、相当切羽詰まっているようだ。



「2個。」


「えー、1個!高いんだもん!」


「じゃあ知らねー。」


「2個!2個買ってあげるから!」


「いいぜ。」


「やったー!あ、ヒカリの部屋じゃダメか。」



ミコトは部屋を覗いて言った。


片付けの途中でほぼ纏まっているとはいえ、ダンボールやゴミ袋が占領している。



「じゃあ、私の部屋ね!はい、急いで!」


「は?リビングでいいじゃん?!」


「ダメだよ。炬燵使ってるから。」


「は?何に?」



てかまだ炬燵出てんの?


いい加減片付けろよ。



「だから発酵中なの!」


「は?」


「ピザ生地!」



マジかよ。



生地からって…





店かよ?!




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