東雲さん家の食卓には【完】

Brand new days /春のパン祭り



「もう飽きたー。おにぎり食べたいー。」


「諦めるな!あと8点だ!」


「ヒカリ一人で食べてよ〜。」


「無理だから頭下げてるんだろ!」


「何でそんな必死なの?!」


「この皿に描いてあるキャラ好きなんだよ!」


「「で、出たぁぁぁぁ…オタク。」」


「あ''あ"?!」









東雲さん家とポイントシール










◇◆◇長女ミコトeye




帰り道、偶々寄ったコンビニでヒカリに会った。


手には大量の菓子パン。



…嫌な予感しかしない。



「ラッキー!ミコト良いとこに来たな!」


「…………。」



ラッキーなのはヒカリだけで、私は決して
ラッキーではない。


普段無愛想な癖にこういう時だけ無駄に爽やかな笑顔を向けてくる。



嫌な予感しかしない。



「お前どうせ腹減ってるんだろ?コレ食えよ。な?お兄ちゃんが奢るし。」


「…………。」



まだ何も言ってないのに ” お兄ちゃん ” は菓子パンを5つも押しつけてきた。


普段買い食いを見つけると「デブるぞ」とか
「サンガニチの悪夢再び」とか言う癖に、こういう時だけ無駄に優しく貢いでくる。



「あ、シール。ポイントシールはオレが貰うからな!捨てるなよ?」


パッケージに付いているピンク色の花型ポイントシール。


それを見てやっぱり思う。



嫌な予感しかしない、と。



今年もきましたか。


春のパン祭り。









私から米を奪う魔の祭事め…。




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