東雲さん家の食卓には【完】

皐月病 /きもち



「?!」


「てへ☆来ちゃった。」


「っざけんな!何し…勝手に入んなっ!」


「ミーちゃん、いらっしゃ〜い。」


「ミヤビ!勝手に招くなっ!」









東雲さん家の蓬餅<ヨモギモチ>










◇◆◇長女ミコトeye




作り終えた蓬餅を一つづつラップで包みお皿に並べる。


なかなか綺麗に美味しく出来た。


アカネほど料理は得意ではないけれど、お菓子作りはわりと好きかもしれない。



料理は献立を考え、テーブルに並べないといけないが、お菓子は ” 買う物 ” と認識されているから ” 作った ” というだけで感心され喜ばれる。


極たまにしかやらないけれど。


そして毎日の食事の方が遥かに大変であるけれど。



「もうこんな時間…!?」


時計は午後7時。


帰宅後、直ぐに作り始めたが、思いの外時間がかかってしまった。



「アカ兄…今日もご飯いらないって言ってたな。あ!そうだ!」



蓬餅を銀色の青海波模様が施された重箱に行儀よく並べる。


普段とは違う容れ物にしただけで、品良く見える不思議。



入りきらなかった物はラップに包みお皿に並べて冷蔵庫へ。


キッチンを手早く片付け、身支度を整え、重箱を抱える。



「よし!いざ、出陣!」


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