東雲さん家の食卓には【完】

皐月病 /テーマパーク〜魔法もあるかも?!長編〜



「いや〜、天気良くてよかったねぇ!」


「そうですね。」


「…………。」


「お前は能天気だな。」


「アカネちゃん辛辣ぅ〜。」



「「「「?!?!」」」」








東雲さん家とティガーキャット
〜ようこそドリームランドへ〜










◇◆◇大学生アズミeye




もう消えた話かと思っていたが、「約束したので…」とミコトに言われ、予定を合わせた次第である。


前にも約束をしたことがあったが、こちらとしては (アカネという鉄壁ガードがあるため )
一緒にいられたらラッキー…としか思っていない、然程期待はしていないことなので、現実となるとかなり嬉しい。


そして以外にもミコトも律儀なのだと知った。



「こ、この間はごめんね。」



某テーマパーク、” ドリームランド ” にて。


アトラクション待ちの際、ミコトにそっと呟くと、きょとんとされた。



「蓬餅、美味しかったよ。折角来てくれたのに嫌な思いさせちゃったから…。」



” 蓬餅 ” と言った瞬間、ミコトの表情が強張った。



「いえ、大丈夫です。イザヨイさんは関係ないですし…。」



” 大丈夫 ”



そう話す割には表情は硬い。



それにあの時のアカネの様子から ” 大丈夫 ” とは感じられなかった。




あの時…



アカネは俺の知るアカネじゃなかったし、普通じゃなかった。



元ヤンだとは知ってたけど…


現役と言えるくらいだったな…。



無言で一方的にソラを殴り続け俺が止めるのも無視し、ヒカリが間に入ることで漸く手を止めたアカネ。


幸い目撃者は俺とヒカリ以外にはおらず、大事には至らなかったが、ソラが話せば退学は間違いない。




が、それはない。





…かもしれない。



何故ならば、ソラは笑っていた。


笑ってアカネに謝っていたし、口外しないと
宣言していた。


気まぐれのソラが言うので若干信憑性は薄いけれど。



「プッフー、アズミちゃん可哀想〜。関係ないってぇ〜。」



「…………。」



そしてソラ本人がここにいるってゆーね。



しかも笑顔で。




なんなのこの人、神出鬼没すぎ。




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