東雲さん家の食卓には【完】

炬燵×蜜柑×ジャンケン /除夜の鐘



「お蕎麦食べる人ー?」


「ん。」


「はーい。」


「汁粉食べる人ー?」


「ん。」


「はーい。」


「…双子ちゃんたち、少しそこから動こうか?」







東雲さん家と除夜の鐘









◇◆◇長女ミコトeye




悪いな…

とは思っている。


けれど、私は負けてしまったのだ。


炬燵という温もりの誘惑に。


このフワフワの布団、程良い暖かさ、手を伸ばせば蜜柑と落花生…。


そしてテレビのリモコンと漫画…。


こんなにも快適な場所が他にあるだろうか。




いや、無い。


抜け出せない。


いや、抜け出したくない。






◇◆◇次男ヒカリeye




悪いとは思ってる。


でも、仕事 (大掃除) はきちんとやったし、問題は無いだろう。


はあ…、

それにしてもここは天国か…。


ぬくぬくとした眠気を誘う暖かさ、ただただ無駄に流れるテレビが子守唄のよう。


腹が減れば蜜柑をつまみ、 ゲームに飽きればラノベを読む。


はあ…、

ここは天国か…。





◇◆◇長男アカネeye




別に二人を咎めたりはしない。


ただ、半日同じ場所から動かないというのは如何なものかと思うのだ。


ゴミを捨てに行くのも面倒になったのか、スーパーの袋やチラシで折った箱が常備された。

散らかるのはお互い嫌なようだ。


トイレにさえ立つのも億劫なのだろう…
「代わりに行ってきて。」など阿保なことを言い出した。



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