東雲さん家の食卓には【完】

Come on! Summer! /ピーピー



「メロン!」


「イチゴ!」


「宇治金時!」


「渋っ!」


「はぁ?!餡子最強だろ!」








東雲さん家は氷屋さん










◇◆◇長男アカネeye




「ヒカリ近い、暑い。」


「は?ミコトがどけよ。」



二人は隣り合って座り、仲良くかき氷を作っている。



ヒカリが帰って来た。


前から週末は家で過ごしていたが、ミコトが
”「彼氏をつくる」” 宣言をしてから。


と、いっても頻度が増えたのと、夏休み間近ということが理由なのだろうけど。



「二人とも相変わらず仲良いね!双子みたい!」



かき氷にトッピングするためのイチゴやメロンをカットしながらリビングを眺めた。



「双子だから!」


「仲良くねーし!」



予めツッコミどころを決めていたかのような
二人の返しに笑いながら、



「羨ましいよ。」



と呟く。



「ヒカリ氷持って来てよ。」


「ミコトが持って来いよ。」


「「…………。」」



かき氷機の音で俺の呟きは二人の耳には入らなかったようだ。


二人の無駄な言い争いはこっちに聞こえてるけど。



「氷足らないなら持って行くよ?」



「さすがアカ兄!」


「やるなアカ兄!」



二人して目を輝かせている。


ミコトのことは言うまでもなく大好きだが、ヒカリのことだって可愛くて仕方がないのが事実だ。


生意気で口は悪いが、やんちゃしていた頃の
自分に被り憎めない。


寧ろ親近感が湧く。


自分と違うところは素行が良いとこだ。


そこがまた可愛いし自慢できる。



(本人には決して言わないけどね。)



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