東雲さん家の食卓には【完】

Come on! Summer! /海 vs プール



「海行く?」


「いやプールにしよう?」


「海でしょ。」


「プール!」








東雲さん家と水遊び










◇◆◇高校生ソノカeye




暑い。


暑い。



「暑〜い!!」



思わず声に出てしまった。



「五月蝿え、だから図書館<ココ>にいるんだろ!」



ヒカリくんは図書館があまり好きじゃないみたい。


と、いうかミコトをここに近づけさせたくないみたい。


メグル先生がいるから?かな?



ヒカリくんに睨まれた。


けれど全然怖くない。


整った顔立ちだからかな?


どんな表情をしても綺麗だとしか思えない。



「おソノの気持ち、わかるよ。」



此方を一切見ずに無表情で言われてもね。


少々信憑性に欠けるけれど、いつものことね。


それがミコト。


本に夢中なだけ。


けれど私の気持ちを汲み取ってくれるいい子。



綺麗な顔の隣にほぼ同じ綺麗な顔が並んでいる。


私は綺麗なものが並んでいるのを眺めるのが好きだ。



「課題も図書館に篭るのも飽きたし、涼しく
なることでもする?」



隣に座る別の綺麗な人が提案した。


この綺麗な人は愉しいことをする時、一番気が合う。


ミヤビくんは物腰も柔らかくて、優しいから普通以上にモテる。


学園の王子って呼ばれてる。



「外は暑いよ。どこにも行きたくないよ。」



ミコトは王子の意見を即却下した。


学園ではミヤビくんが王子だけれど、この4人だとミコトがお姫様。


でもミコトが自分が好きでなってるわけじゃない。


みんながミコトのことを大好きなだけ。


口には出さないけれど。



「課題写させてやるから偶には外に出ろ。」


「…わかった。」



お姫様の扱いが上手いのはやっぱりヒカリくん。



「じゃ、何処で何するか決めようか!」



少年のようにニカッと笑うミヤビくん。







本当のところ…


世話焼きで物分かりのいいミヤビくんは王子ではなく参謀の方が向いていると思うのは私たちだけだろうな。


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