東雲さん家の食卓には【完】

東雲さん家の内緒の話〜シリアス過去編〜 /夏祭り



「イエッフー!祭だ!祭だ!」


「金魚すくい勝負しよーぜ!」


「楽しいねー!」


「財布没収!」








東雲さん家と夏祭り







◇◆◇ヨウeye




久しぶりに羽を伸ばそうと夜の街に繰り出した。


祭り囃子の音、屋台の香り、人との距離感。



「くぅ〜!久々過ぎてテンション上がるぅ〜!」


「気持ちわかるぅ〜!」



俺に同意したのは幼馴染みのアカリ。


久しぶりの再会。


ちょっと太った?


口に出すと拳が飛んできそうだから黙っておく。



「ちょっと落ち着けよ。みっともねーな。」



そんなことを言いつつ、バッチリ浴衣を着込んでいるのはヒナコ。


俺の嫁(予定では。)


元ヤンで超怖いけど超絶綺麗。



「君らハメ外し過ぎないでね?財布寄こせ。
ゼッテー失くすから。僕が一括管理しとく。」



鞄を広げたのはヒナト。


ヒナコの双子の弟で俺の親友。


相変わらずのしっかりさん。


そんで…



「ヒーくん頼りになるねー。」



嬉しそうに笑うアカリの旦那だ。



「小せえ頃からそう躾けたからな!」



ヒナコが得意そうに言うと



「さすがヒナコ様!素敵です!」



アカリは羨望の眼差しを向けた。



アカリにとってヒナコは常にヒーローのような存在で、憧れ、崇拝している。



「ヒナコに育てられた覚えはないよ。」


「はあ?ギャーギャー泣き喚くお前を何回助けてやったと思ってんだよ!」


「ギャーギャー泣き喚いてないし、助けてなんて言ってない。」


「っざけんな!どの口が言ってんだ!?
この野郎!」



うわうわ、始まっちまった!


久々の休暇が東雲ツインズの所為で台無しになりかねん!



「…って!あ!アカリが!」



「「なんだよ?!」」



怖っ!


東雲ツインズ怖っ!


だが、そんな睨みにも負けませんよ!



「アカリが…なんか輩に絡まれてる?」



数メートル先でアカリが数名に囲まれオロオロしている。




「「っざけんな!」」



「うおっ?!」


さすが東雲ツインズ。


息ぴったり。


疾風の如くアカリの元へ行くと、あっという間に不逞な輩を一蹴していた。








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