東雲さん家の食卓には【完】

東雲さん家の内緒の話〜シリアス過去編〜 /蛍



「ヒナちゃんどうしたの?」


「アカネ…蛍見に行こうか。」


「ヨウくんは?ミコトとヒカリは?」


「私と二人で行こう?」










東雲さん家と蛍











◇◆◇ヒナコeye




「ヨウくんに怒られない?」


「大丈夫。」


「ミコトとヒカリはヒナちゃんいなくて平気?」


「大丈夫。」



心配するアカネに何度も言った。


まるで自分に言い聞かせるように。



大丈夫。


大丈夫。


大丈夫。





…………。





一体何が ” 大丈夫 ” なのだろう。



全然大丈夫じゃないのに。




「ヒナちゃんどうしたの?」



心配そうに私を見つめるアカネ。


3歳の可愛い男の子。


優しくて、賢くて、頼もしくて…。


将来を想像すると、とても楽しみなアカネ。



私よりも傍で見ていたかったはず。



「ヒナちゃん大丈夫?どこか痛いの?」



私を小さな身体で、腕でぎゅぅっと抱きしめてくれた。




アカネ…


大丈夫。


大丈夫…




あなたが希望を持てるように、


あなたが夢を見られるように、



先ずは私たちが現実を受け入れるんだ。



アカネを抱きしめながら自分に言い聞かせた。








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